1. 債券とはなにか?
債券とは、「国や企業などが投資家からお金を借りるために発行する証書」です。発行体は借りたお金の代わりに、一定の利息(クーポン)を定期的に支払います。そして、満期になったら元本が返ってくる仕組みです。
例:日本国債、社債、地方債など。
2. 債券と金利の関係
債券と金利には逆相関があります。
- 金利が上昇すると、既存の低利回り債券の価値は下がる
- 金利が下がると、既存の高利回り債券の価値は上がる
これは「より利回りの良い債券にお金が集まる」ことで市場価格が動くためです。
3. 債券と株式の違い
項目 | 債券 | 株式 |
---|---|---|
リスク | 低め | 高め |
リターン | 安定的(利息) | 変動的(配当+値上がり) |
優先順位 | 高(倒産時は先に弁済) | 低(最後に残った資産を受け取る) |
保有目的 | 資産保全・インカム | 成長期待・キャピタルゲイン |
4. 債券と株価の関係性
株式と債券はシーソーの関係にあることが多いです。
- 景気が悪くなると、安全資産である債券が買われ、金利は下がる
- 景気が良くなると、株が買われ、債券は売られて金利が上がる
特に、中央銀行の金利政策が変わると、債券金利→株価という順で影響が及びます。
5. 債券投資のメリット・デメリット
メリット
- 安定した利息収入
- 株より値動きが小さい
- 分散投資に適している
デメリット
- 利回りが低め(特に日本国債)
- 金利上昇局面では価格が下がる
- 為替や信用リスクのある債券も存在
6. 今後の投資判断にどう活かすか
- 金利上昇局面では短期債中心、長期債は要注意
- インフレ時は実質利回りに注目
- 株式と債券のバランスを取って「守りと攻め」を使い分けるのが重要
まとめ
債券は「守り」の資産として、資産形成において重要な役割を担います。株式だけでなく債券の動きにも注目することで、より戦略的なポートフォリオ構築が可能になります。
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